機長組合NEWS 17ー210
 

 

JA8180機損傷とその「不正修理」について(申し入れ)

≪申し入れ主旨≫ (裏面に申し入れの全文書)

 

3月11日、ANC空港で与圧域の“当て板”の異常(くぼみとリベットの浮き)を発見

・既に団体交渉や本部懇で、問題点などを指摘

・しかし、未だに調査中として、詳細な説明がない

おりしもChina Air機の事故に鑑み、TCD(発効:2003/02/20)が出され、JA8127及びJA8165の胴体部の修理用当て板を取り外して、Scratch、Crackの検査及び処置を実施。

 その一方で、このような不正な整備が行われていたことは、整備本部の組織の機能に疑問を抱かざるを得ない。

 早急に経営の責任者との質疑を! 

 

≪これまでの説明概要≫

   ・1月末〜2月14日の間、SASCOで重整備を実施。その後66LEG飛行し、ANCで異常を発見。アルミ部材の組成、ペイントのメーカーを調査中。

   ・SASCOで1月28日に防錆塗装の作業が実施されており、その塗料の上に Doublersのキリコがあったことから、1月28日から3月11日を調査対象。(注)SASCOはJALが整備外注委託しているシンガポールの整備会社

   ・当該当て板の作業は、最低でも2人必要で3時間以上はかかる。

   ・SASCOが全くシロとも思っていないが、全ての可能性を排除せず、調査している。SASCOにも品質保証担当を数名送り込んで、調査中である。

4月16日 本部懇談会での指摘≫

組合:機体に損傷をつけ、「不正修理」をしたあげく、その記録も残さない整備に対し、乗員が不安を抱くのは当然だ。整備側で「万全の体制」をとったと言っても、その実態が「外部目視点検のみ」では、とても不安は解消されない。

 

 

2003年4月24日

JCA 17−37

日本航空システム

グループCEO   兼子  勲 殿

日本航空株式会社

代表取締役社長   羽根田 勝夫 殿

(写)整備本部長  大庫 徳夫 殿

(写)運航本部長  萩尾 裕康 殿

 日本航空機長組合

執行委員長 片平 克利

 

JA8180機損傷とその「不正修理」について(申し入れ)

去る3月11日、アンカレッジ空港で発見されたJA8180機の胴体下部の外板損傷とその「不正修理」について、既に団体交渉や運航本部との懇談会において、現場の機長の受け止め方と技術的な問題点をお伝えしてきました。しかし、未だに調査中として詳細な事実関係や抜本的な対策について、経営の説明を頂いていないことは誠に残念であり遺憾であります。

おりしもChina Air機の事故に鑑み、昨年11月に全747型機を対象にしたSB(TCD発効:2003/02/20)が出され、社内では特別検査が進められ、JA8127及びJA8165の胴体部の修理用当て板を取り外して、その下に隠れた外板のScratch、Crackの検査及び処置が実施されていました。その一方で、このような不正な整備が行われていたことは、整備本部組織の機能に疑問を抱かざるを得ません。

つきましては、下記の事項について早急に経営の責任者との質疑を致したく申し入れます。

1. 機体損傷発生の事実経緯(何時、何処で、どのように発生したか、等)

2. 「不正修理」を実施した状況(何時、何処で、誰の判断、誰が作業、安全検査の方法など)

3. JCABへの報告と指導された内容(修理認定工場に関わる見解など)

4. 本件の重大性に鑑みて、既に実施された「機材の安全性確認策」の詳細

5. 団体交渉等で機長組合が指摘した事項に対する経営の見解

(組織的隠蔽がなされた整備工場における整備経歴のある機体の安全総点検の実施、整備体制の抜本的見直しなど)

6. TCDなどの必要事項の整備現場への徹底方法

7. その他、今後の当面の対策など

以上